海水浴客を救助したとして、三浦市消防本部は29日、胴網海水浴場(同市三崎町小網代)の海の家「さざなみ」に感謝状を贈った。
消防本部によると、8月16日午後3時45分ごろ、同海水浴場でおぼれ、心肺停止状態だった男性(27)に、応急手当普及員の資格を持つ海の家運営の寒川一さん(52)が心臓マッサージを行った。一方で、海の家の女性従業員が近くの京急油壺マリンパークにAED(自動体外式除細動器)を借りに行き、男性に装着。男性は息を吹き返し、約7分後に到着した救急隊によって病院に搬送された。
寒川さんによると、回復した男性は8月末、妻とともに海の家を訪れ、AEDを寄贈した。寒川さんは「人命救助は一人では無理で、周りと連携し、一分一秒でも早く救助できるかが大事。今回はそれが何の前触れもなくできた。今後は未然に防ぐことに注力したい」と話していた。
また、三浦海岸サーフライフセービングクラブにも同様の感謝状が贈られる。