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早期の真相解明求め申し入れ書 JA県央愛川不適切で有志ら

社会 | 神奈川新聞 | 2015年9月26日(土) 03:00

不祥事の調査が続くJA県央愛川本所=愛川町中津
不祥事の調査が続くJA県央愛川本所=愛川町中津

 神奈川県央愛川農業協同組合(愛川町中津)で不適切な融資に関わる不祥事が表面化して半年余。組合内の調査が続くが、いまだ出ない結論に一部組合員の間で不信感が高まっている。元理事ら有志が25日までに早期の徹底解明を求める申し入れ書を提出。こうした申し入れは初めてという。

 申し入れ書などによると、不祥事について3月に組合員への説明会が各地で開催されたが、半年が経過した現在も調査中なのは遅いと指摘。ほかにも元幹部が関与した不良債権処理や利権問題があったとのうわさもあるとして、背景を含めて早期の真相究明を要望している。

 申し入れを行った元理事で正組合員の小島佐則さん(67)は「今回の申し入れには四十数人の組合員が賛同している。5月の定期総会では関係者を告訴すると約束したはずだ。調査報告があまりにも遅い。農協再建のためにうやむやにしてほしくない」と話している。

 この不祥事は、2010年7月から12年6月までの間、60代の准組合員の女性に対して行われた住宅リフォーム、事業資金、土地購入の総額約4100万円の融資のうち、約3800万円が回収不能に陥り、発覚した。

 この数年前、同居する夫が組合から多額の融資を受け、同様に回収不能になっていたが、当時の常務理事と担当部長が内規に違反して女性に必要な資料を求めず、十分な確認をしないまま不適切な融資を続けたことが問題となった。

 同組合では内部調査を経て、14年10月からは弁護士を入れた組織を設置して調査を継続、損害賠償や再発防止も検討している。最終報告の公表時期は未定という。

 6月に就任した八木世高組合長は「新役員の下、新たな調査委員会を立ち上げた。弁護士や関係者との調整が難航して時間がかかっているが、一定の結論は出ている」などとするコメントを出した。

 同組合の正組合員数は1256人、准組合員数は3775人。

 
 

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