1. ホーム
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 温地研の現場から<26>情報発信さらに注力

温地研の現場から<26>情報発信さらに注力

社会 | 神奈川新聞 | 2015年9月25日(金) 10:01

噴気を上げる大涌谷の新火口(中央に大きな穴が開いたおわんを伏せたような形のもの)。同様な火口が四つ生じたほか、多くの新たな噴気孔も認められた
噴気を上げる大涌谷の新火口(中央に大きな穴が開いたおわんを伏せたような形のもの)。同様な火口が四つ生じたほか、多くの新たな噴気孔も認められた

 今年の4月下旬から始まった箱根山の群発地震活動は、6月末に大涌谷で水蒸気噴火を起こすなど、活発な火山活動に至った。噴火警戒レベルは3から2に下げられたが、噴気の勢いは依然強い状態が続いているので、レベルが1に下がる時期については予測が難しい。

 火山活動は火山ごとに個性がある。この個性を知るには、地元でじっくりと観測と研究を続けることが何よりも重要である。温泉地学研究所は、箱根の地元で観測と研究を長年続けている機関であり、箱根の火山活動はわれわれが一番よく理解していると自負している。だから今回の活動についても、温地研は観測データを発信し続けた。反響は大きく、ホームページへのアクセスが集中して、時々つながりにくくなることもあったが、それだけ温地研の情報を知りたい人が多かったということだ。

 今回の経験を踏まえ、温地研は人員も観測設備もさらなる充実を進めている。特に熱水等の流体の動きに伴う揺れを捉える地震観測や、地熱や火山ガス等の観測に力を入れようとしている。今後も箱根の観測と研究に力を注ぎ、防災関係機関や県民の方々が的確な判断を下せるよう、より迅速で分かりやすい情報の発信に力を入れたい。
(温泉地学研究所所長 里村 幹夫) =おわり

こちらもおすすめ

温地研の現場からに関するその他のニュース

社会に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

ニュースに関するランキング

    アクセスランキング