県の進める未病対策をPRし、健康とにぎわいを提供する拠点商業施設「未病いやしの里センター(仮称)」の概要提案コンペで、このほどブルックスホールディングス(HD)・大井町案が、応募4件の中から最優秀提案として採択された。県とブルックスHD、町は今後、基本計画を策定し、2020年度までに開設を目指すとしている。
同センターは、県西地域活性化プロジェクトの一環で、同町山田のブルックス大井事業所のある山林など約60ヘクタールに設置される。
同事業所本館棟を活用した情報センターに加えて、敷地内に未病・健康食ショップ、合宿施設、フィットネスルームなどを備えたクラブハウスのほか、薬草園、果樹園、ウオーキングコースなどを配置する。総事業費などは未定。
このうち県は(1)未病の解説や最新の研究、検査機器展示(2)未病のチェックや未病を治す地域の施設やスポットの紹介-などを担う。
一方ブルックスHDは同町と協働して(1)ショップやカフェ・レストランなどの商業施設(2)未病を治す医療サービス(3)農作業体験-などで来訪者をもてなし、にぎわいを創出する拠点を整備、運営する。
町企画財政課は「未病の戦略的エリアである県西地域の拠点として情報を発信し、同時に足柄地域の活性化にもつなげたい」としている。
コーヒー飲料など通販事業者のブルックスHDは12年、現在地に大井事業所を開設している。