
「平和主義が戻るまでやる」。安全保障関連法の成立に抗議する声は、県内でも上がった。JR茅ケ崎駅北口では19日夕、「茅ケ崎9の日スタンディング」を実施。呼び掛け人の岡本棟守さん(72)は「挫折感はない。がっかりしている人はいるかもしれないけど、へこたれず運動を続けていく」と語り、「輝け!憲法9条」と書いたプラカードを掲げた。
2003年12月から、毎月9、19、29日に繰り返してきた無言のスタンディング運動。この日は2時間で約50人が集まり、「9条壊すな」「戦争させない」などのカードを手に、駅前を行き来する人たちに平和の大切さをアピールした。
衆院特別委員会での安保法案「強行採決」受け、スタンディングやデモなどを連日のように続けてきた岡本さんは「9条を捨てると、この国のあり方が変わってしまう。安保関連法を廃止する法律をつくればいい」と、来夏の参院選で争点にするよう訴えた。
夜勤明けで参加した介護施設職員の女性(54)=同市=は「ここでスタンディングをやめたら、政治に無関心な人たちは法案のことを忘れちゃう」と、運動の継続を誓った。