神奈川県立向の岡工業高校(川崎市多摩区堰)の生徒たちによる出前授業が14日、同市立久地小学校(同市高津区久地)で行われた。子どもたちとの交流を楽しみながら、パズル作りや測量技術を優しく教えた。
同小の5年生に向け、建設科建築コースと都市工学コースの生徒たちが企画・運営した。建築コースの授業はキューブパズルの製作。高校生が端材から切り出した2・5センチ角の木材を児童たちが組み上げ、立方体型のパズルを作った。
都市工学コースの生徒たちはミリ単位で測れる「光波測距儀」を使い、児童が20歩歩く距離を測量。子どもたちは自分の歩幅を計算で割り出したり歩幅から正確に20メートルを歩いたりして、測量の技術に触れた。
高校生と児童は授業を通してすっかり仲良しに。「好きな教科は?」「将来の夢は?」と質問し合った。建築コース3年の男子生徒(17)は「緊張したけど、子どもたちが素直に話を聞いてくれて楽しんで授業ができた」と笑顔を見せた。