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発達障害児に独自教材 NPOがデータベース化

社会 | 神奈川新聞 | 2017年1月2日(月) 11:21

データベースで引き出せる教材プリントを持つ斎藤理事長(左)と滝さん=川崎市高津区
データベースで引き出せる教材プリントを持つ斎藤理事長(左)と滝さん=川崎市高津区

 軽度発達障害児の学習支援に取り組んでいるNPO法人「まなの樹」(川崎市高津区)が、14年間にわたって作成した約6千種のオリジナル教材のデータベースを完成させた。子どもの特性に即した教材を選ぶことができ、同法人は「発達障害児に教えている学習塾やボランティア団体などに使ってもらえれば」とPRしている。

 教材は国語と算数の2科目。国語なら「読み」「書き」などに分け、「習得度検索」では「小学1~3年程度の漢字が書ける」「数行の短い日記が書ける」などの項目から選択。「つまづき検索」では、「文字は書けるが鏡文字になることがある」「適切に句読点を打てない」などの項目から絞り、教材を選ぶ。

 同法人は、軽度発達障害のある幼児から中学生らを対象に、学習指導や社会性訓練を行う教室を2002年から運営。近年は同様の支援を行う団体も増えたため、16年夏に教室を閉鎖し、教材面でのサポートに切り替えた。3年かけてデータベース化に取り組み、16年11月に完成した。

 同法人の斎藤敬子理事長は「得意・不得意が人によってばらばらなので、習得度を細かく設定した。得意分野を伸ばせば自信をつけることができる」と説明。講師として教材を作っていた滝なつ子さんは「発達障害児は、学校で教わらなくても自然に習得できることが抜けていたりする。日常の常識に関する教材もあるので、今後追加していけたら」と話している。

 年会費1万2千円と、団体規模に応じた料金(年6千円~)で利用できる。1月中の利用開始を目指している。18日午後6時半から、カフェ「メサ・グランデ」(同市中原区)で体験会を開く。問い合わせはメール(mananoki@hattatsu.jpn.com)。

 
 

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