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「一連の事件、責任重大」 元オウム上祐氏インタビュー

社会 | 神奈川新聞 | 2015年9月7日(月) 03:00

上祐史浩氏
上祐史浩氏

 オウム真理教幹部らに殺害された坂本堤弁護士=当時(33)=と妻都子(さとこ)さん=同(29)=の遺体発見から6日で20年を迎えた。長男龍彦ちゃん=同(1)=を含む一家3人の殺害事件はオウムの暴走の原点とされる。元教団幹部の上祐史浩氏(52)が節目を前に取材に応じ、「道義的責任は極めて重大だった」と自身の責任に言及した。

 上祐氏は1989年11月4日未明の殺害事件の計画や実行に関与していなかったが、事件後、教祖の松本智津夫死刑囚(教祖名麻原彰晃)との会話で教団の関与を確信したという。「自分の心を悪い意味で整理して、帰依を続け、メディアに教団の無実を訴え続けた。私個人は一連の事件で刑事責任は問われなかったが、教団の重要な立場にあった者として道義的責任は極めて重大だった」と話した。

 教団はのち、松本サリン事件(94年)、地下鉄サリン事件(95年)とエスカレートさせていった。

 上祐氏は事件4日前、教団の顧問弁護士らとともに坂本弁護士と面会していた。「坂本弁護士は教団の被害者の会の設立に関わり、メディアの取材に応じ、未成年者の出家など教団の問題点を指摘していた。面会では教団の主張を伝えたが、理解は得られなかった。教団に毅然(きぜん)と対峙(たいじ)する姿が印象に残っている」と振り返った。

 
 

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