安保法案の廃案を目指す横須賀市内の市民団体や有志が5日、「戦争に行かない、誰一人行かせない 横須賀ALLs」というグループを発足させた。京急線横須賀中央駅前に約80人が集まり、「声を上げ続けよう」と呼び掛けた。
廃案に向け、市議会に意見書の提出を要請する請願書を出すなどしてきた「横須賀市民九条の会」などが中心。弁護士や有識者、主婦らも加わっている。今後も駅頭などでアピールしていく。
発足式で弁護士の松田恵理子さん(37)は、法案の違憲性を指摘しつつ、「採決を行うのは多数の声を聞かないことであり、民主主義に反している」と指摘。「基地がある横須賀から廃案を求める」との立場を訴えた。
横浜国大の影山清四郎名誉教授もマイクを握り、「憲法、民主主義、平和主義が踏みにじられる。横須賀に住む一人一人が声を上げていくときだ」と言葉を継いだ。