葉山町の県道で歩行者の列に乗用車が突っ込み、3人が死傷したひき逃げ事件で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑などで送検した会社員の男(20)=同町一色=について、県警がより量刑の重い危険運転致死傷容疑で立件する方針を固めたことが25日、捜査関係者の話で分かった。
県警によると、複数の目撃者が、事故直前に男の運転する車が追い越しをしたり、高速度で走行したりしていたと証言している。県警は現場の道路形状やタイヤ痕、周辺のカメラ映像などを分析し、スピードの特定を進めている。
昨年5月に施行された自動車運転処罰法は、第2条(危険運転致死傷罪)で「進行の制御が困難なほどの高速度で走行」して死亡させた場合、1年以上20年以下の懲役と規定。第5条(過失致死傷罪)は7年以下の懲役などとなっている。