葉山町の県道で海水浴帰りの歩行者の列に車が突っ込み、3人が死傷したひき逃げ事件で、葉山署は24日、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)と道交法違反(不救護、不申告)の疑いで、同町一色、男性会社員(20)を逮捕した。
逮捕容疑は23日午後5時10分ごろ、同町一色の県道で、歩いていた男女12人のグループの列に乗用車で突っ込み、救護措置を取らずに逃走。横浜市青葉区美しが丘3丁目、女子大学生(23)を死亡させ、横須賀市衣笠栄町1丁目の無職女性(27)を意識不明の重体、東京都調布市の無職男性(32)にも顔や脚などを骨折する重傷を負わせた、としている。
同署によると、容疑者は事故から約1時間後の午後6時15分ごろ、父親に付き添われて署に出頭。「自分が運転し、人をはねた。ばれたら会社を首になると思い逃げた」などと容疑を認めているという。呼気からは、基準を超える1リットル当たり0・3ミリグラムのアルコールが検出されたが、「事故後、家に帰ってから飲んだ」と供述している。
同署によると、12人は一色海水浴場からの帰りだった。歩車道を分ける白線の内側を1列で歩いていたところ、後ろから走行してきた容疑者の乗用車が列の中央に突っ込んだ。乗用車には容疑者のほか3人が同乗、海で遊んだ帰りだったという。