
8月6日、広島にとって特別な日に広島市内で行われた「反核平和70年の失敗」と題する講演会。主催の日本会議広島がメーンの講師に招いたのはジャーナリストの桜井よしこさんだった。語られた日本に迫る脅威と憲法改正。その意味するところをフリーライターの武田砂鉄さんに考察してもらった。
桜井さんは諭すように語る。
「8月6日、本当にあの70年前の夏を思い出すと言えば、あなたは現場にいたのですか、と言われるかもしれませんが、日本人として本当に心の中で思い出します」
並び立てるように脅威が語られてゆく。
2014年3月にロシアがウクライナ領だったクリミア半島へ侵攻し、編入したこと、その際プーチン大統領が会見し、核兵器を使う準備ができていたと発言したこと、アメリカがウクライナ情勢に軍事介入しないことを表明したこと、連鎖するように中国が南沙諸島や南シナ海、東シナ海での開発を加速させ軍事拠点化しようとしていること…。