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温地研の現場から(20)神奈川の活きた断層

社会 | 神奈川新聞 | 2015年8月14日(金) 10:39

平山断層(矢印)。段丘礫層の上に足柄層群瀬戸層が乗り上げている逆断層である。
平山断層(矢印)。段丘礫層の上に足柄層群瀬戸層が乗り上げている逆断層である。

 地層が断たれていれば断層という。これに「活」という文字が付くのは、東京大学地震研究所に在籍した多田文男(1900~78年)が、27(昭和2)年に「極めて近き時代まで地殻運動を繰り返した断層であり、今後もなお活動すべき可能性の大いなる断層を活断層という」と定義したことに始まる。
 
 全国に2千本以上あるといわれる活断層は、県内にも多数存在する。代表的なものは県西部に位置する国府津-松田断層。近年の研究により、国府津-松田断層はプレート境界の派生断層であり、大正関東地震や元禄地震のような相模湾のプレート境界型の地震が発生するときの4~5回に1回は国府津-松田断層も同時に活動すると考えられるようになった。ひとたび動けば、県内各地で大きな揺れに見舞われるであろう。
 
 よく活断層からどれだけ離れれば安全かと聞かれるが、日本国内に絶対安全な場所などない。地震だけではなく、さまざまな災害と上手に付き合って生きていくしかない。
 
 95年の兵庫県南部地震は野島断層が動いて発生した活断層型の地震であった。その犠牲者の死因の大半は圧死。まず家具の固定など身の回りのできることから始めたい。
 
(温泉地学研究所主任研究員・小田原 啓)

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