「すてきな歌を残してくれて、ありがとう」-。日航ジャンボ機墜落事故で亡くなった川崎市出身の歌手、坂本九さん=当時(43)=を追悼するコンサートが12日、JR川崎駅東口で開かれた。母校の市立川崎小学校(川崎区)の児童が「上を向いて歩こう」などのヒット曲を歌い上げ、観衆とともに30年前の惨事に思いをはせた。
九さんの命日に合わせて2005年から開かれており、ことしは同小の4~6年生37人が出演。6月下旬から練習を重ねてきた。
市消防音楽隊の演奏で「幸せなら手をたたこう」や「明日があるさ」「見上げてごらん夜の星を」など計7曲を合唱した子どもたち。オリジナルの振り付けと、九さんに負けない笑顔で買い物客らを楽しませた。
同小6年の女児(11)は「歌っても聞いても、楽しい曲ばかり。九さんを見習って、みんなをハッピーにする歌手になりたい」と話していた。