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核と平和 2015
核なき世界を(2)広島と三崎、二つの傷と「保有の力学」

社会 | 神奈川新聞 | 2015年8月7日(金) 10:34

 全身を包帯で巻かれた岡地正史(87)=三浦市栄町=を出迎えようと、駅には黒山の人だかりができていた。

 和歌山の小さな町が故郷。人口は当時2万人ほどだった。被害は知れ渡り、家は見舞客であふれた。

 「実際のところ、原爆の恐ろしさを聞くために集まっていた。どんな顔、体かと。いい見せ物だった」

 17歳のころ、陸軍の船舶特別幹部候補生に志願。本土決戦に備えた訓練先の広島で被爆した。爆心地から約1.7キロ。背中や手足、顔に大やけどを負った。

 帰郷した息子を連れ、母は県内の病院を回った。だが当時は原爆症の治療をしたことがない医者ばかり。気休めの栄養剤だけが出された。精神的にも負担が大きく、母は目に見えて痩せていく。

 「このままでは母親を殺してしまう」。約2年後に岡地は単身…

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