1. ホーム
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 温地研の現場から(19)謎解く海底の活断層

温地研の現場から(19)謎解く海底の活断層

社会 | 神奈川新聞 | 2015年8月7日(金) 10:20

 伊豆半島は、どのように形成されたのか? その謎を解く鍵は、海底の活断層だ。活断層は地殻の裂け目であり、急激に活動すれば地震や津波を発生させる。だからこそ活断層を正しく認定し、断層の位置やズレの向き、およびズレ量を詳細に割り出したい。

 相模湾西部の地形データを使用して、海底を調べたところ、伊豆半島の成因に関わる大規模な活断層が認められた。活断層は初島沖から南伊豆沖まで複数分布している。われわれは、この活断層群を伊豆東方線活断層帯と呼ぶことにした。全体は5区画に分けられ、北部から南部の順にF1、F2、F3、F4、F5とした。

 これらの活断層を挟んで海底地形は上下にズレており、伊豆半島側の地塊が持ち上げられている。伊豆半島と相模湾は、この断層活動に伴って分化したと考えられる。

 また、熱海の沖合に浮かぶ初島は、もともと海底であったのが、F1の断層活動により隆起したものと考えられる。今後、精度の高い地形データを整備し、地震と津波の規模の評価を行う必要がある。
(温泉地学研究所 元研究員・金 幸隆)

こちらもおすすめ

津波に関するその他のニュース

社会に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

ニュースに関するランキング

    アクセスランキング