5日午後1時20分ごろ、川崎市川崎区の東扇島沖で「油水を運搬中のバージ船から海上に油膜が出た」と、石油精製会社「東亜石油」(同区)から118番通報があった。川崎海上保安署が原因を調べている。
同署などによると、油膜は同島の約600メートル沖に長さ100メートル、幅5メートルにわたって広がったが、すでに防除作業を済ませた。同社管理の係留施設「京浜川崎シーバース」で4日に流出した原油(油水)を回収して扇島へ向かう途中で、ふたがない状態で運搬していたため、波で揺れてこぼれた可能性があるとみている。
同シーバースでは、5月にも海底の配管から油が流出しており、同社は「多大なご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます。今後十分に状況を確認し、慎重に復旧作業を進めたい」としている。