愛好家に好評な登山詳細図シリーズに「丹沢」が新たに加わる。利用者の要望に応えて既存の「東丹沢」「西丹沢」の両詳細図をコンパクトに統合した。年末年始の冬山シーズンに合わせて、県内の登山専門店では先行発売するという。
詳細図シリーズは2011年3月から東京都武蔵野市在住、登山家の守屋二郎さん(49)と父親で日本勤労者山岳連盟顧問の益男さん(81)が踏査、作成している。
丹沢をはじめ、高尾山や奥多摩など首都圏近郊を対象に6シリーズを販売。通常の登山道に加え、道標などが未整備のバリエーションルートも網羅し、道迷いの防止に役立つ橋や看板などの構造物を詳しく明記しているのが特徴。
今回の丹沢は、1万6千500分の1の縮尺の東丹沢と西丹沢の詳細図をベースに、区間距離を集約化するなどして2万5千分の1で作成。サイズもA1判変形で一回り小さく、扱いやすくなった。
守屋さんは「購入者らから『丹沢主要部を1枚で読図したい』との要望が多くなった。丹沢は3種類の地図がそろうことになったが、それぞれコンセプトが異なるので併用してほしい」と話している。
価格は900円(税別)。主要書店の取り扱いは来年1月5日以降になる。問い合わせは吉備人出版・東京出張所電話0422(38)7902。