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温地研の現場から(18)GPSで「変形」観測

社会 | 神奈川新聞 | 2015年7月31日(金) 09:50

 伊豆半島がかつて現在より南に浮かぶ火山島であったことはご存じだろうか。フィリピン海プレートに乗った火山島が、プレートの動きに伴い北上し、本州に衝突したことにより現在の伊豆半島が形成された。伊豆半島が衝突しているその周囲では地殻に大きな変形が集中している。

 このような変形の集中域の存在は、地質学的な手法により1990年代には明らかとなっていたが、近年のGPS(衛星利用測位システム)の観測結果においても、現在進行形で変形が集中している様子が分かる。

 図は、地図上にそれぞれのGPS観測点の変位速度の大きさを矢印で示したものである。ここで着目してほしいのは、矢印の大きさそのものではなく、その変化の割合である。伊豆半島東部~神奈川県西部の幅約20キロの範囲では、東に位置する観測点ほど、矢印の北向き成分が大きく、その変化の割合は周囲に比べて非常に大きい。これは、この幅約20キロの範囲において南北方向に食い違う変形(せん断変形)の速度が大きいことを示している。

 神奈川県西部~伊豆半島東部の地域は、歴史的に見ても地震活動が活発な地域である。その原因の一つは、変形の速度が大きいことにあるのかもしれない。
(温泉地学研究所 研究員・道家 涼介)

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