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温地研の現場から(17) 本州に衝突する伊豆

社会 | 神奈川新聞 | 2015年7月24日(金) 11:42

 神奈川県西部から静岡県東部にかけての地域は、伊豆衝突帯と呼ばれる、伊豆半島が本州に衝突している場所である。衝突境界は諸説あるが、相模湾から足柄平野、山北町、小山町を経て、富士山の南東麓を通り、駿河湾に抜ける。伊豆半島は、離島を除いた本州における唯一のフィリピン海プレート上にある陸地である。

 伊豆半島の衝突は約100万年前に開始した。伊豆半島が衝突する前、本州との間には海が広がっていた。この海が、深海から浅海そしてついには陸へとなっていく様子を松田町と山北町に分布する足柄層群という地層の中に見ることができる。

 伊豆衝突の1世代前、400万~500万年前には現在の丹沢山地の原型となる島が本州に衝突した。その証拠として、丹沢には造礁サンゴやオウムガイの化石が見つかる。さらに丹沢衝突以前には、山梨県の御坂山地や櫛形山地の原型となる島がそれぞれ衝突している。このようにフィリピン海プレートの北西進に伴って次々と島が本州に衝突することを多重衝突説と呼ぶ。いずれ伊豆諸島や小笠原諸島も本州に衝突し、丹沢のような美しい山をつくるのであろうか。
(温泉地学研究所・主任研究員・小田原 啓)

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