横浜市消防局は23日、2015年上半期の火災・救急概況を発表した。火災件数は過去10年間で最も少ない405件だったが、住宅火災での死者数は17人を数え、前年同期の4人から大幅に増えた。死者17人のうち、65歳以上は12人だった。
市消防局のまとめによると、火災件数405件は、前年同期の522件と比べて117件減少。過去10年間の平均544件と比べても139件の減少となっている。ただ、火災の種別でみると住宅火災は170件で、前年同期より5件増えている。
火災による死者(放火自殺者の2人を除く)17人はすべて住宅火災。過去10年間の住宅火災での死者数平均13人と比べても4人増えた。年齢別でみると、65歳以上は12人、そのうち75歳以上は9人だった。また、この9人のうち、4人がストーブが原因で火災が発生していた。
15年上半期の救急出動の件数は8万7317件。前年同期比832件増で過去最多を更新した。
1日平均の出動件数は482件(前年同期比8件増)。2分59秒に1回の頻度で救急車が出動していた。
搬送者数は7万6002人(前年同期比925人増)。65歳以上の高齢者の搬送数は前年同期から1815人増え、全体の約56%を占めた。