横浜市の基幹病院「市立市民病院」(保土ケ谷区)の再整備について、市は移転候補地である古河電気工業(東京都千代田区)の社宅の土地を同社から譲り受けることが決まった、と発表した。16日の同社取締役会で決定した。
市によると、買い取るのは三ツ沢公園南側にある同社の社宅の土地2カ所計約1万7千平方メートル。市が病院事業への協力を求め、同社から使用中の社宅を譲り受ける形となった。取得金額は約74億2千万で、内訳は土地代が約49億6千万円、社宅8棟の建物補償金と撤去代が24億6千万円。
8月上旬に売買契約を結び、2017年9月ごろに土地の引き渡しが行われる。市の担当者は「公共事業への理解をいただけてうれしい。再整備事業を進め、市民病院の機能強化を図りたい」と話している。
基本計画では、総事業費約426億円で17年度に着工、20年度に移転・開院するスケジュールを想定。同公園南側にある野球場とその周辺、同社社宅土地が移転候補地となっている。