「『障害児』の高校入学を実現するために 討論と交流の集い」が5日、横浜市神奈川区のかながわ県民センターで開かれた。神奈川・「障害児」の高校入学を実現する会の主催。
会合では、普通高校に通学した障害のある人の体験談などが紹介された。その中の一人、難病のミトコンドリア病を患う同市緑区の内田稜さんは今春、県立高校に合格。特別支援学校から普通中学校に転校するための困難や学校の対応、入試当日の様子などを母親の由美子さんがつづった手記を会員が読み上げた。
高校進学についての討論も行われ、「障害者のために入試の柔軟化を追求してもよいのでは」「中学校の支援学級の先生の中には、特別支援学校の進路についてしか分からない人もいる」などの意見が出た。知的障害のある息子が普通高校に進学した代表の河野克子さんは、「高校生になるのは大事なこと。ぜひ挑戦してほしい」と締めくくった。
また、記録映画「養護学校はあかんねん!」の上映と、障害児を普通学校へ・全国連絡会世話人の北村小夜さんの講演も行われた。