横須賀署は2日、現庁舎(横須賀市小川町)からの移転を前に新庁舎(同市新港町)を報道陣に公開した。署内には三浦半島の警察署で初めて小規模射撃訓練場を併設。県内では5署目となる女性専用の留置施設を整備した。6日から新庁舎で業務を始める。
新庁舎は現庁舎から約350メートル離れており、鉄筋コンクリート造り5階建て(地下1階)で延べ床面積は約5700平方メートル。老朽化していた現庁舎の約2倍の広さで、震度6~7の地震に耐えられる。津波対策として入り口が道路から約1・2メートルの高さに設けられ、付近には高さ約80センチの防潮板を備えた。屋上には太陽光発電設備も取り付けた。
8月3日から同署を含む市内3署、三崎署、葉山署管内の優良運転者を対象にした運転免許証即日交付窓口も置く。工事費は約24億5500万。
市では新港埠頭(ふとう)(新港町)の、よこすか海岸通り沿いの約2万6千平方メートルを「交流拠点用地」に位置付け、店舗が立地する「賑(にぎ)わいゾーン」と、裁判所や救急医療センターなどが立地する「官公庁ゾーン」に分けて整備を進めてきた。賑わいゾーンは2年前にできた。横須賀署の移転で官公庁ゾーンも完成する。