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海自所蔵の品も初公開 千人針や予科練制服も並ぶ 綾瀬で平和展

社会 | 神奈川新聞 | 2015年6月30日(火) 03:00

七つボタンの予科練の制服などが並ぶ綾瀬市の平和展=同市役所
七つボタンの予科練の制服などが並ぶ綾瀬市の平和展=同市役所

 太平洋戦争ゆかりの品々を集めた平和展が29日、綾瀬市役所7階の市民展示ホールで始まった。戦後70年の今年は市民のほか、海上自衛隊厚木基地(大和、綾瀬市)の所蔵品や一般初公開の品も含め、軍服や戦闘機の部品など約150点が集まった。7月5日まで。

 平和展は市主催で市遺族会の協力。海自厚木基地は、旧日本海軍機のエンジン「火星」の整備に使われたとみられる金属製の箱を貸し出した。通常は基地の資料室に展示されており、一般公開は初めてとなる。市の依頼に海自側が快諾。ゼロ戦のコックピットにあった酸素ボンベも提供した。

 約20年ぶりの展示となる市の所蔵品は市民から寄付された千人針や戦中の軍歌のレコードなど。七つボタンの海軍予科練(予科飛行練習生)と海軍士官の制服はマネキンに着せ、当時の雰囲気が伝わるように工夫した。


 東京都千代田区の昭和館から借りたガスマスク、原爆の惨状を写した写真パネルなども展示している。

 2歳の時に父がビルマ(現ミャンマー)で戦死したという市内の主婦福地弘子さん(72)は「軍服姿の遺影しか父の記憶がないので、当時の品々を見ていて、泣けてきてしまった。再び日本が戦争に巻き込まれて、孫が出征するような状況にはなってほしくない」と話していた。

 午前9時~午後5時。入場無料。問い合わせは、市市民課電話0467(70)5605。

 
 

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