
国会で審議中の安全保障関連法案に反対するデモなどが各地で行われる中、川崎市内の市民グループも27日、同市川崎区で「戦争法案を許さない川崎集会」を開いた。約250人(主催者発表)が参加、川崎駅東口周辺をデモ行進して憲法9条や平和の大切さを訴えた。
市内各地の九条の会や特定秘密保護法に反対するグループ、教科書問題を考える団体、労働組合など10団体以上が結束。川崎でも法案反対の機運を盛り上げようと、実行委員会(委員長・川口洋一学習院女子大名誉教授)を組織した。
同区の稲毛公園で開いた集会では、各団体の代表者がリレートークを繰り広げ、「安保法案は違憲」との認識を共有。参加者は「戦争反対」「平和を守れ」と気勢を上げながら繁華街を練り歩き、買い物客らに理解を求めていた。
主催者の1人、三嶋健弁護士は「命の問題はもちろん、防衛費増額が税金にも跳ね返る。国の性格が変わり、市民生活への影響も極めて大きい点を多くの市民に知ってほしい」と話していた。