中小企業の立場から就労継続支援A型事業所の可能性を考える「A型事業者全国フォーラム」(県中小企業家同友会主催)の2日目が26日、開かれた。パネルディスカッションなどを行い、中小企業が地域に果たす役割の大きさ、A型事業所による障害者雇用の推進の必要性を確認した。
パネルディスカッションでは、ヨシダ精工(熊本県)の吉田周生代表取締役、一般社団法人ディーセントワールド(東京都町田市)の天野貴彦代表理事、社会福祉法人進和学園(平塚市)の久保寺一男統括施設長がA型事業所の意義を論じ合った。
吉田さんは「熊本県同友会では専門チームで会員の障害者雇用を支援し、障害者の働く場を増やしている」と報告。A型事業所全国協議会理事長でもある久保寺さんは「A型は福祉と労働の融合。同友会の多くの会員が良きA型を作ってほしい」と中小企業、同友会への期待を語った。
参加者によるグループ討論も行い、一般雇用、A型事業所での雇用のそれぞれに役割があることなどが指摘された。
フォーラムは同市中区の神奈川中小企業センタービルで25日から開催。全国から同友会会員、A型事業者ら約150人が参加した。