漁業資源を保護するため、小田原市漁業協同組合(高橋征人組合長)は22日、サザエとアワビの稚貝を同市の沖合で放流した。同漁協では、「つくり育てる漁業(栽培漁業)」を推進しようと、約20年前から稚貝の放流を続けている。
この日は、同漁協の刺網部会に所属する漁師ら約20人が同市の沖合3カ所で、サザエの稚貝約6万個、アワビの稚貝約3万1千個を放流した。
漁獲できるようになるには、サザエが約2年、アワビは4~5年かかるといい、鈴木喜一部会長(66)は「放流した稚貝のうち、無事に成長するのは半分にも満たない。しっかりと育ってほしい」と願っていた。