相模原市は22日、生活保護費を着服したとして、ケースワーカーをしていた男性職員(26)を同日付で懲戒免職処分にしたと発表した。相模原南署に詐欺容疑で告訴する方針。
市健康福祉局によると、男性は南生活支援課で生活保護のケースワーカーとして勤務していた2014年7月から今春異動するまでの間に、生活保護者からの転居費用や住宅契約更新料の申請など計17件をねつ造し、約266万円を着服した、としている。
転居費用などの支給では生活保護者が申請書を書いて提出するが、男性がデータを改ざんして入力。決定通知書も偽造し、受け取りの印鑑も用意して押印。本来は給付担当の職員が支給するのを、関係ない保護者を呼び出し、男性が代わって保護者に渡すふりをして着服していたという。
男性が別の課に異動後の4月20日、住宅契約更新料で不明瞭な未支給が見つかり、内部調査で着服が発覚した。男性は多額の借金を抱え、飲食などの生活費に充てていたという。