鎌倉を訪れる外国人観光客のために外国語で名所や歴史を案内する市民ボランティア「鎌倉ウエルカムガイド」が、新たなメンバーを募集している。対応できる言語をさらに増やして、より多くの観光客を“おもてなし”したい考えだ。
ウエルカムガイドは2008年5月に発足。鎌倉市と市観光協会が主催する養成講座を修了した約50人が、英語や中国語、フランス語、韓国語などを使って無償でガイドしている。14年度には計2673人を案内した。
毎週金曜日に行う予約不要のツアーでは、JR鎌倉駅前に降り立つ外国人観光客にガイドたちから「お手伝いしましょうか?」と積極的に声を掛ける。鶴岡八幡宮や高徳院の大仏といった名所へ連れ立ち、歴史を紹介している。
相手の母国語を話せない場合は英語などで対応するが、募集連絡担当の草間久美さん(52)=同市岩瀬=は「母国語で案内できれば、鎌倉への理解や関心がより深まる」と新メンバーの加入に期待を寄せる。
今回の募集は第3期生。イタリア語▽インドネシア語▽マレーシア語▽タイ語▽ドイツ語▽ロシア語-などで自由にコミュニケーションが取れる人を対象としている。
7月15日必着。9月から3カ月間の講習を受ける。受講料1万5千円。問い合わせは、市観光協会電話0467(23)3050(平日午前8時半~午後5時15分)。