
17日午後10時45分ごろ、茅ケ崎市茅ケ崎3丁目のチタン製錬大手、東邦チタニウム(本社・同所)の工場敷地内にある子会社「トーホーテック」工場から火が出ていると、別の工場の従業員から119番通報があった。
茅ケ崎署によると、鉄骨一部木造3階建ての壁や天井などを焼いた。火は18日午前までにほぼ消し止められたが、粉末状チタンの入ったドラム缶が高温化した。水を掛けると可燃性ガスが発生する危険があるため、消防が砂を掛けて温度を下げるなどの処置を取っている。
同署によると、工場では17日午後10時10分ごろまでに従業員が帰宅しており、けが人はなかった。周囲には火の気がなく、同署はチタン粉の保管状況に問題がなかったかどうかを含め、出火原因を調べる。
火災の影響で、工場周辺の道路が2時間ほど広範囲にわたり交通規制された。近くにはJR相模線北茅ケ崎駅もあり、JR東日本横浜支社によると同線の上り1本が約1時間遅れ、約80人に影響した。
東邦チタニウムは原因について「関係当局の指導のもと調査を進めており、判明次第適切な対策を実施する」としている。