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ネパールで被災者支援 横浜のエスニック雑貨店が仮設住宅

社会 | 神奈川新聞 | 2015年6月16日(火) 03:00

サクー村に救援物資を届けた上原さん(左から2人目、アミナコレクション提供)
サクー村に救援物資を届けた上原さん(左から2人目、アミナコレクション提供)

 4月25日に発生した大地震で周辺国も含めて死者8700人超の被害に見舞われたネパール。同国の支援にエスニック雑貨店「チャイハネ」などを経営するアミナコレクション(横浜市中区)が取り組んでいる。同店ではネパールの人々による手仕事の品々を長く販売してきた経緯があり、同社民芸商品本部本部長の上原伸郎さん(50)らが現地へ渡り、仮設住宅の建設支援などを行っている。

 同社は民芸の伝承を目指し、世界各地の手工業者や工房による製品を販売。ネパールでも手刺しゅうや編み物などの文化や素材を生かしたニットや小物などの製作を、同国内の約10社のメーカーを通じて各地の工房に依頼してきた。

 しかし今回の地震で、カトマンズのメーカーのオーナーと妻子の3人が住居の下敷きとなって亡くなり、ほかの工房も家屋損壊などの被害を受けたという。上原さんはもともと5月中にネパール出張を予定していたこともあり、当初の目的である秋冬製品の確認に加えて支援活動も行うため、5月14日に渡った。

 最初に降り立った首都カトマンズは店舗の営業も始まり、少しずつ日常を取り戻し始めていた。上原さんは知人らと相談の上、同社で販売しているニット類の手編みを担っている女性が多いサクー村への支援を決め、カトマンズで購入した米や豆などの救援物資を持って村へ向かった。

 首都から車で1時間しか離れていないにもかかわらず、サクー村の被災状況は想像を超えるものだった。れんが作りの古い建物が多いこともあり、地震発生から3週間が経過していたこの時期でも9割が全・半壊状態。「人々はお金も家族も食べ物もれんがの下だと途方に暮れていた」(上原さん)という。

 テント暮らしの被災者も多く、6月後半からの雨期を控えて不安を抱えていた。そこで上原さんらは、日本国内での店頭募金など約120万円の支援金で、地元の竹を使った仮設住宅を4棟建設した。

 家族や住まいを失い、人々は精神的にも強いショックを受け、手仕事もなかなか始める気分になれないようだったという。東日本大震災の被災地でもボランティア活動をした上原さんは、宮城県の被災者が「働いて早く自立したい」と話していたのを思い出し、「仕事を再開できる場所を作れば、自立支援につながる」と集合作業場も2棟建設した。

 上原さんは12日から支援活動のため再びネパールを訪れている。日本の店舗でネパール製品を購入した人の写真などをデザインしたポスターを作成し、ネパールの工房などへ持って行く。

 「日本でみんなが応援している。お客さんはネパールの製品を待っているから頑張ろうと励ましたい」と話している。


5月16日のサクー村の住宅街。地震発生から3週間がたってもれんがのがれきに埋もれたままだった(アミナコレクション提供)
5月16日のサクー村の住宅街。地震発生から3週間がたってもれんがのがれきに埋もれたままだった(アミナコレクション提供)

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