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鎌倉旧図書館「耐震性十分」 貴重な文化遺産と専門家ら

社会 | 神奈川新聞 | 2015年6月10日(水) 03:00

和洋折衷の瀟洒(しょうしゃ)な外観が特徴の旧図書館=鎌倉市御成町
和洋折衷の瀟洒(しょうしゃ)な外観が特徴の旧図書館=鎌倉市御成町

 篤志家の寄付で戦前に建てられ、最近解体計画が持ち上がった鎌倉市御成町の旧図書館について、建築保存の専門家団体などは9日までに、耐震性や歴史的価値に関する調査の中間報告を市に提出した。建物の構造は頑丈で「長期の使用に耐えられる」とし、歴史的、文化的にも「市民によるまちづくりの文化遺産」「近代鎌倉の貴重な街並み景観」と位置付けた。

 調査は、横浜歴史資産調査会の「旧鎌倉町図書館調査委員会」などが5月16、17の両日に実施。約20人の建築家がボランティアで参加し、床下から天井裏に至るまで撮影、寸法の計測、図面作成などを行った。

 中間報告によると、屋根の骨組みや屋根瓦、窓などに狂いはなく、床も傾いていなかった。一部の窓枠の腐食やモルタルの剥落は見られたが致命的でなく、構造的に「頑丈で耐震性は十分に高い」と判断した。

 建物は「県内現存最古の図書館建築」で、特に創建当初の雰囲気を残す書庫や旧婦人閲覧室を「貴重な遺構」と評価。アールデコ風の手すりや上げ下げ式の窓は現在も魅力的であるとした。景観的にも隣接する御成小の講堂、校門(旧御用邸門)と合わせ「往時の今小路通の街並みを今に伝えている」とした。

 建物は1936年に完成した木造2階建てで、鎌倉を愛した銀行家の間島弟彦(1871~1928年)の遺産で建てられた。74年まで図書館として使われ、その後は市教育委員会などが管理していた。市は老朽化や庁舎不足を理由に解体予算2860万円を計上、プレハブ庁舎を計画中。市管財課は中間報告に対し「最終報告で活用方法の具体的な提案があれば(解体か保存かを)判断したい」と話している。最終報告は数カ月以内に発表予定。

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