昨年、東京の代々木公園を中心に感染が相次いだ「デング熱」の流行を未然に防ごうと、横浜市は9日から、市内全域でウイルスを媒介する蚊の採集調査を始める。今年は人が多く集まる山下公園(中区)などを調査場所に加え、計25カ所で実施期間を10月下旬まで1カ月延ばし、対策に努める。
調査では、採集した蚊がウイルスを保有しているかどうかを確認。結果は1カ月ごとに、市のホームページで発表する。
実施場所は市内全域の25カ所で、臨港パーク(西区)、山下公園、横浜公園、港の見える丘公園、根岸森林公園(いずれも中区)、市児童遊園地(保土ケ谷区)の6カ所を新たに加えた。
デング熱は、海外の熱帯・亜熱帯地域で流行し、昨年、約70年ぶりに国内感染が確認された。昨年は都内で感染した患者が、金沢区の海の公園でさらに蚊に刺されたため、市は公園の一部を一時閉鎖。調査の結果、ウイルスを持つ蚊は見つからなかった。