横須賀市内の母親らでつくる市民グループ「いらない!原子力空母」は7日、春のパレードを行った。憲法学者らからの批判が相次いでいる安全保障関連法案の問題もあわせ、約100人が平和の重要性を訴えながら市内を練り歩いた。
梅雨の時期にちなんで傘を差し、市役所前の公園から米海軍横須賀基地前を通って京急汐入駅近くまでパレード。これまでは主に原子力空母の危険性を指摘してきたが、安保関連法案の審議が進む中、「戦争をできる国にしない」という思いを強く込め、「放射能の不安を抱えながら生活したくもないし、戦争に加担する町で暮らすのも嫌」などと訴えた。
米海軍の基地前では、「戦争立法により米国の戦争に日本が加担することを私たちは恐れている。本当の平和は、力でねじ伏せるのではなく、対話によって得られるものだ」と英語で呼びかけた。
3歳の息子と参加した原紗希子さん(30)は「集団的自衛権(の行使容認)など、どんどん決めていって強引。一方的で怖い」と語った。