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命の鳴き声
「家族」手放せず…膨らむ支出、繁殖止まらず、育てられず

社会 | 神奈川新聞 | 2015年6月3日(水) 13:41

 「ミャアー…」

 ケージの中をせわしなく行き来する猫の影が、夜の窓越しに映っていた。

 5月下旬、雑木林が点在する神奈川県内の住宅地。一角にあるこの一軒家が、猫保護ボランティア団体「たんぽぽの里」(相模原市中央区)が向かったレスキュー現場だ。

 12畳ほどの室内。テレビやソファ、冷蔵庫などの家具が並んだ隙間を埋めるように、高さ170センチほどもある大きなケージが並ぶ。

 「思っていたより状態はよく、においもそれほどではない」。現場を確認したたんぽぽの里代表の石丸雅代さん(50)が、少しだけ表情を緩める。「猫にとってはラッキーだ」

ブリーダー「やるべきでなかった」


レスキュー現場の一軒家で猫を移し替えるボランティアたち。室内は大きなケージで埋め尽くされ、人がすれ違うスペースも残っていない=5月25日夜、県内
レスキュー現場の一軒家で猫を移し替えるボランティアたち。室内は大きなケージで埋め尽くされ、人がすれ違うスペースも残っていない=5月25日夜

 この住宅が実家に当たる女性(57)は10年ほど前、ブリーダー(繁殖業者)の資格を取っている。だが増えた猫はほとんど売りに出さず、避妊去勢手術の管理もできていなかった。

 繁殖が進みすぎ、管理が追いつかない。「多頭飼育崩壊」が起きた。

 夫と暮らす3LDKのマンションに収まりきらなくなり、実家へ移した。最終的には46匹まで増える。夫が5月、団体に引き取り依頼のメールを送った。

 石丸さんたちがケージの中の猫を、1匹ずつ用…

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