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無償でワゴン送迎サービス 横須賀のNPOが6月から

社会 | 神奈川新聞 | 2015年5月30日(土) 03:00

「住民同士が助け合う交通システムの構築が必要」と話す佐久間さん
「住民同士が助け合う交通システムの構築が必要」と話す佐久間さん

◇交通弱者の「つばさ」に

 買い物や通院などに不便を感じる住民にワゴン車を利用してもらおうと、横須賀市のNPO法人「つばさ福祉送迎」が6月から、無償送迎サービスを始める。「横須賀は坂道が多く高齢化も進む。住民が自ら立ち上げ、助け合う送迎システムをつくって広げていきたい」と将来像を思い描いている。



 つばさ送迎は、市内の交通困難地域の調査などを目的に2月に設立。来月から無償送迎事業を手掛ける。

 市内には丘陵部や谷戸地域が点在し、急坂も多い。住民からは「買い物に出るのがきつい」「経済的な理由で毎回タクシーは利用しづらい」といった声が寄せられていた。

 運行は同市三春町地区と望洋台・汐見台地区の2エリア4ルート。それぞれ大型商業施設がある同市平成町方面と衣笠方面行きで、横須賀共済病院行きと衣笠病院行きもある。あらかじめ利用者が乗車できる複数の地点を設定。週4日、その日ごとに異なるルートの住宅地を7人乗りのワゴン車が巡回する。帰りの便もある。1日最大で4便を出す。

 自ら送迎車のハンドルを握る理事長の佐久間則夫さん(60)は「買い物などの外出に不便を感じている『交通弱者』は増えており、山、坂の多い横須賀ならではの問題。住民自らが立ち上げる『助け合い交通』がこれからは必要になる」と訴える。そのモデルケースとしたい考えだ。

 一方で、道路運送法により、自家用車は原則的に有償の運送ができない。タクシーやバス会社などの交通事業者でないNPO法人にとって、ガソリン代などを賄う運営費をどう捻出していくかという難題を抱える。佐久間さんらは市に対し、地域住民が自発的に構築する交通システムへの支援を求めている。

 今月から試験運行を始めており、ある利用者は数百メートルの移動距離でも途中に上り坂があったので「助かる」と喜んだという。佐久間さんは「事業の必要性を認知してもらい、市の政策に生かしてもらえるような活動としても盛り上げていきたい」と期待している。

 31日午後7時(汐見台町内会館)から住民向けの説明会を開く。6月6日午前10時半(望洋台町内会館前)から試乗会を実施。問い合わせは、つばさ送迎(tsubasa@tsubasa-npo.com)まで。

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