入所者19人が殺害された相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」の正門前に設けられている献花台が、事件発生から5カ月となる今月26日に撤去される。「事件をわが事のように受け止めていただき心が痛みましたが、どこかで区切りをつける必要もあります」。家族会の大月和真会長(67)は20日にコメントを出し、献花者への謝意を示した。
大月会長は「大きな不安と悲しみ、憤りと『何で』というやるせない気持ち」で献花した障害者や支援者らの哀悼の意と励ましは「生涯忘れません」とし、再生した園に引き継いでいくとの思いを寄せた。
県内外から訪れた多くの人たちが悲しみに向き合い、19人の犠牲者の冥福を祈った献花台。パラリンピック競泳女子金メダリストの成田真由美さんや全盲、全ろうの東大先端科学技術研究センター教授・福島智さんらも花を手向けた。
園は26日午後4時に献花台を片付け、翌日以降に手向けられた花は施設で預かるという。