昨年11月に開かれた「湘南国際マラソン」を空撮するため、不法に小型無人機「ドローン」に無線機を取り付けて飛ばしたとして、大磯署は20日、電波法違反(不法電波局開設)の疑いで、東京都武蔵村山市の空撮会社「フライトエディット」と男性社長(51)を書類送検した。総務省関東総合通信局によると、ドローンで使用された無線機をめぐる摘発は全国で初めて。
書類送検容疑は、昨年11月3日午前9時10分ごろ、大磯町西小磯の土手近くで、総務相の許可を得ずに無線機をドローンに搭載した、としている。無線機は空撮した映像データを地上に伝送するために使っていた。同署の調べに対し、男性は容疑を認めている。
ドローンはマラソンコース上に落下。プロペラの一部が近くにいた女性スタッフの顔に接触し、女性が頬に軽傷を負っていた。同署がこの事件を捜査する中で、今回の容疑が浮上した。