母親と祖母を刺殺したとして、横浜市戸塚区の県立高校1年の男子生徒(15)が殺人容疑で逮捕された事件で、戸塚署は19日、司法解剖の結果、死因はいずれも失血死だったと明らかにした。2人には胸や背中などにそれぞれ10カ所以上の傷があった。母親には身を守る際にできる傷もあった。
男子生徒は調べに対し、「2人から学校や勉強のことをがみがみ言われて、かっとなった」と供述しているといい、同署は台所にあった包丁で衝動的に2人を刺したとみている。男子生徒が通う高校によると、18日は中間テストの初日だった。「大変なことをしてしまった」とも話しているという。
逮捕容疑は、18日午前8時ごろ、自宅で母親(50)と祖母(81)の胸などを包丁で突き刺して殺した、としている。母親は2階、祖母は1階に倒れていたという。
男子生徒は約5時間後、制服から私服に着替えて最寄りの交番に自首。かばんから包丁(刃渡り約17センチ)を取り出し、署員に示した。同署の取り調べには淡々と応じているという。
同署によると、少年は母、祖母、妹の4人暮らし。会社員の父親(50)は県外に単身赴任していたという。