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市民、原子力空母を問う 固定、恒久化めぐり横須賀

社会 | 神奈川新聞 | 2015年5月12日(火) 03:00

市民の声を集め、発信していく具体的プロジェクトについて話し合った「市民アクションスタート集会」=ヴェルクよこすか
市民の声を集め、発信していく具体的プロジェクトについて話し合った「市民アクションスタート集会」=ヴェルクよこすか

 米海軍横須賀基地に配備されている原子力空母の今秋までの交代を機に、空母の安全性などを問う横須賀市の市民グループが、10日の集会から活動を本格化させた。独自の市民アンケートや地域集会などを通じ、空母交代までの約4カ月間、全市的な課題としてあらためて市民に提起していく。

 市民全体で議論する必要性を訴えるこのプロジェクト「市民アクション」は、同基地に2008年9月から配備されている原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)が、今秋までに同型の原子力空母ロナルド・レーガンに交代するのに合わせ、市民グループ「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」が発足させた。

 10日には京急線横須賀中央駅前で、空母交代について1万人の回答を目指す市民アンケートを始めた。

 街頭アンケートに答えた市内在住の60代の女性は「福島の原発事故があったので、原子力空母の事故も『絶対にない』とは言い切れない。でも、空母が居続けることに市民は慣れてしまっているのでは」と指摘。足を止め、熱心に話を聞いていた市立中学校2年の女子生徒は「空母というと戦争をイメージする。横須賀に住んでいるので、関心はある」と話した。

 同日夕、同会がヴェルクよこすか(同市日の出町)で開いた「市民アクションスタート集会」には、約80人が集まった。アンケートのほか、原子力空母の安全性の問題などを記載したリーフレットを市内全域12万5千戸へ配り始めたことや住民が意見交換する地域集会を市内5地区に分け、24日から順次展開していく「アクション」の周知を行い、参加者に協力を求めた。

 同会共同代表の新倉裕史さんは「横須賀市の基本計画では、基地についてはできる限りの返還と縮小(を求める)となっている。今回の空母交代は、ただ名前が変わるだけではない。固定化、恒久化を意味する。この先ずっと、市民は『空母が事故を起こさないでほしい』と願いながら生きるという、非常に悲しい生活を強いられる」と訴えた。

 「もう一度、空母が居続けることについて『本当にいいんですか』という問い掛けを多くの皆さんとやっていきたい。大きく力強い市民の草の根の運動をつくっていきたい」と新倉さん。長期整備が明けたGWは、11日に数日間の試験航海に出た。その後再び横須賀基地に戻り、いよいよ交代に向け米本国へ出港する。


原子力空母についての意見を求めるアンケートに答える通行人=京急線横須賀中央駅前
原子力空母についての意見を求めるアンケートに答える通行人=京急線横須賀中央駅前

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