箱根山(箱根町)の大涌谷周辺で続く活発な火山活動で県温泉地学研究所が観測した地震の回数は11日で2千回を超えた。10日は一連の活動で最多の327回を数え、最大で震度3相当となる有感地震も15回と急増した。11日も午前の段階で既に100回を超えており、一段と活発化した状況が続いている。
4月26日から増加した地震は一端落ち着いたものの、8日から急増。10日は午後5時以降に比較的規模の大きい地震が立て続けに発生し、気象庁が箱根山の麓の湯本に設置している震度計でも震度2の揺れとなった。より微小な地震も捉える温地研の観測では、震源に近い二ノ平で震度3相当の揺れとなった。
温地研によると、観測史上最大規模だった2001年の群発地震を大きく上回るペースで地震が増加している。