大和市議会は20日の本会議で、市内に立地する米海軍厚木基地に対し、年末年始に米軍機の飛行を中止するよう求める決議を全会一致で可決した。司令官宛てに同日、文書で申し入れ、日本政府にも発送した。
激しい騒音をもたらす空母艦載機はことし、空母の出港延期で5月に離着陸訓練を2度実施した。1963年の日米合意で、米軍機の夜間・早朝の離着陸は原則的に禁止されているが、ことしも深夜の飛行が確認されている。
決議はこうした騒音被害に加え、普天間飛行場(沖縄県)の輸送機オスプレイの大破事故に触れ、「市民に一層の不安が広がっている」と指摘。「正月は平穏な生活を取り戻したい」と全面的な飛行中止を求めている。
基地がまたがる綾瀬市も11月、同様の要請書を提出した。