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相模の大凧、大船渡へ 復興願い6月大空舞う

社会 | 神奈川新聞 | 2015年5月5日(火) 03:00

6月に大船渡市への遠征を計画している相模の大凧文化保存会=相模原市南区
6月に大船渡市への遠征を計画している相模の大凧文化保存会=相模原市南区

 東日本大震災の被災地を励まそうと、相模原市南区・新磯地区の「相模の大凧(おおだこ)文化保存会」が6月下旬、岩手県大船渡市へ遠征し、凧揚げ交流を計画している。相模原と大船渡の両市は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の施設がある縁でつくる都市交流組織「銀河連邦」のメンバー。震災から4年が経過し、相模の大凧が初めて友好都市の大空を舞うことが決まった。

 相模の大凧まつりは江戸後期に始まる伝統行事で、例年5月4、5の両日に相模川左岸の河川敷で行われる。8間(約14・5メートル)四方、約1トンの大凧が揚げられる勇壮な祭りだ。

 同保存会では、2011年の震災直後にも凧揚げ計画があり、ミニ凧を贈る話も出た。しかし、津波などで甚大な被害に見舞われ、復旧に追われる状況の中での寄贈を見合わせた。代わりに募金活動に取り組み、支援金を送った。

 その後も常に気に掛けてきたが、震災から3年たった昨年暮れ、「大船渡の復興を願い、前向きな気持ちになってもらえるように現地で大凧を揚げたい」と、同保存会の役員らから再び大船渡への遠征話が持ち上がった。相模原市を通じ、今年1月に大船渡市へ遠征の趣旨を説明。4月中旬の役員会で正式決定した。

 大船渡への遠征は各イベントのため常時積み立てている遠征資金と参加者約40人からの参加費を充て、6月27日に現地入りし、28日に凧揚げを行う。トラックでの搬送が可能な4間凧(約7・2メートル四方)を持参する。吉澤美芳会長(71)は「押し付けるような支援ではなく、現地の市民と一緒に綱を引いて揚げるふれあいを大事にしたい」と、交流を楽しみにしている。

 一方、受け入れ側の大船渡市によると、会場は同市内を流れる盛川河川敷の多目的グラウンドを予定。凧揚げの運営や市民への周知はこれから調整するとしながらも「ありがたい申し出」と話している。

 相模の大凧まつりで使われた大凧の今年の題字は、小惑星探査機はやぶさ2などにちなんだ「隼風(はやかぜ)」。夢と希望を乗せて大船渡の大空にも舞う日は近い。

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