
河川敷にため息が漏れた。「風が強すぎた」。相模原市南区の新磯地区に伝わる「相模の大凧(おおだこ)」のうち最も大きな8間凧(14・5メートル四方)を扱う新戸大凧保存会が4日、大凧揚げに挑んだ。しかし、相模川河川敷に舞う強風で思うように揚がらず、5日に再挑戦する。
大凧まつり初日のこの日は3回挑戦。午前中に2回試み、2分近くふわっと浮いた程度。午後にも挑んだが、強風に大凧がバランスを崩して墜落、骨組みの一部を折る代償を負った。
それでも意欲は失っていない。「修復はできたので、明日は何とか高く揚げたい」と同保存会の川崎喜代治相談役(69)。大凧まつりは5日まで南区4会場と隣接の座間市で行われている。