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噴火の前兆をつかむ 温地研の現場から<5>

社会 | 神奈川新聞 | 2015年5月1日(金) 13:03

 箱根火山が噴火する前に、地下では何が起こり、それを捉えることはできるのか。噴火の前兆をつかむ一つの試みを紹介したい。

 箱根火山では、近年に限っても2001年、06年、08~09年、13年に群発地震が発生している。人が感じない程度の揺れがほとんどであるが、これらの群発地震が発生した際には、山体が膨張していることが衛星利用測位システム(GPS)や傾斜計による観測結果から分かってきた。これは、地下深部にあるマグマの活動に伴う現象と考えられる。

 さらに詳しく調べると、群発地震よりも先に、山体膨張が発生していることが明らかになった。つまり、山体の膨張を早期に把握できれば、その後に発生する群発地震や噴火が予測できることになる。

 しかし、一つ一つの観測データの変化はごく小さいため、山体膨張をリアルタイムで把握することは困難である。そこで、GPSのデータを複数使用して微小な地殻変動を検出する手法を、気象庁気象研究所と共同で開発した。

 この手法を使えば、早期に微小な山体膨張が検出できる。箱根火山の活動を評価する有効な手法の一つとして、モニタリングしている。
 
(温泉地学研究所主任研究員・原田 昌武)

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