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「安全対策を説明」 横須賀市も担当者を派遣 空母交代意見交換会に

社会 | 神奈川新聞 | 2015年4月29日(水) 03:00

 米海軍横須賀基地に配備されている原子力空母の今秋までの交代を機に、空母の安全性などを問う横須賀市の市民団体が5月から独自に始める市民との意見交換会について、吉田雄人市長は28日の会見で「担当者を派遣して安全対策について説明させていただきたい」と述べた。

 2008年9月から同基地に配備されている原子力空母ジョージ・ワシントン(GW)は大規模修繕などのため米国本土に戻り、後継艦として今秋にも同型の原子力空母ロナルド・レーガンが配備される。

 市は07年、空母キティホークからGWへの交代を控え、市内10カ所で市民説明会を開催。放射線監視体制の強化や防災訓練など安全対策について周知した。当時を知る吉田市長は今回は「同型艦であるということが大きな理由」として説明会を実施していない。

 一方、「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」を中心とした複数の賛同団体は、全市的な問題として議論する必要性を訴え、2月に「市民アクションプロジェクト」を発足。空母交代の是非を問うアンケートの実施や空母の危険性などを記したリーフレットの戸別配布などを計画し、5月から市内5地区で順次、意見交換会を開いていく。

 吉田市長は「(市独自の)説明会をやらないという立場は変わらないが、市側に出席を求められているので担当者を派遣する」とし、市民団体の要望を受け入れた。市民が主体となった動きに関しては「是とするか非とするかという立場ではなく、リクエストを受けたら市としても応えていきたい」と説明した。

 成功させる会共同代表の呉東正彦弁護士は「この問題は自治体と市民が一緒になって考えていく共通のテーマ。市民の声を国に届けるためにも、市側の参加を歓迎したい」と話した。

 
 

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