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親子で学ぶ安保法制 大船観音寺で憲法寺子屋

社会 | 神奈川新聞 | 2015年4月21日(火) 03:00

弁護士の解説で親子が憲法について学んだ「憲法寺子屋」=大船観音寺
弁護士の解説で親子が憲法について学んだ「憲法寺子屋」=大船観音寺

 親子で憲法について学ぶ「憲法寺子屋」が19日、鎌倉市の大船観音寺で開かれた。安全保障法制に関する自民、公明両党の与党協議が進む中、子育て中の若手弁護士らが「いま何が起きているかを知ろう」と企画した。参加者はクイズを交えながら、憲法や安保法制の知識を学んだ。

 横浜弁護士会の太田啓子弁護士らが憲法の条文や特長を紹介。安保法制改定の前提として閣議決定された集団的自衛権の行使容認についても解説した。

 太田弁護士は「自衛権は2種類ある。自国を守るために武力を使う権利は個別的自衛権。集団的自衛権は、同盟国が武力攻撃を受けた時、日本が直接攻撃を受けていないにもかかわらず使うもの」と説明。集団的自衛権の行使は許されないとしてきた従来の憲法解釈が覆された昨年7月の閣議決定の意味の大きさを解説した。

 閣議決定を踏まえ、海外での武力行使に道を開く自衛隊法、武力攻撃事態法などの改正に向けた国会審議は5月以降に始まる見通し。太田弁護士は「戦後一貫して認められないとされた海外での武力行使が認められようとしている。大切なことが市民が理解する前に決められようとしている」と指摘。「まずは何が起きているかを知って、考えましょう」と呼び掛けた。

 小学生の娘2人と参加した宮崎理恵さん(40)は「集団的自衛権を使うことがどういうことか分かっていなかった」といい、「以前は『私一人が動いても…』と思っていたけれど『まずは自分が知らないと、何も変わらない』と思った。おかしいと感じたことを一つずつでも勉強していきたい」と話した。

 憲法寺子屋の催しは、大船観音寺で開かれたイベントの一つとして行われ、ライブや写真展なども併せて開催された。

 
 

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