1. ホーム
  2. ニュース
  3. 社会
  4. 自然の力で生ごみ分解 かながわ信金が普及本腰

自然の力で生ごみ分解 かながわ信金が普及本腰

社会 | 神奈川新聞 | 2015年4月17日(金) 03:00

松本さん夫妻のアドバイスの下、納品されたばかりのキエーロに生ごみを投入する職員=横須賀市小川町、かながわ信用金庫本部
松本さん夫妻のアドバイスの下、納品されたばかりのキエーロに生ごみを投入する職員=横須賀市小川町、かながわ信用金庫本部

 かながわ信用金庫(横須賀市)が、自然の力だけで生ごみを分解できる処理器「キエーロ」の普及に向け、具体的な取り組みを始める。16日に同市小川町の本部用に1台を導入。今後、営業店への設置に向けた検討を行うとともに、職員の自宅への設置を勧めていく。生ごみを激減できるキエーロは全国各地の自治体が普及を進めているが、企業が具体的な取り組みを行うのは、同信金が初めて。

 キエーロは、葉山町在住の松本信夫さん(67)と恵里子さん(66)の夫妻が十数年かけて考案。横長の箱に入れた土に生ごみを埋めるだけだが、採光と通風の工夫でバクテリアの動きを活発にし、生ごみを効率的に分解する。

 バクテリアはもともと土の中にいるので、いったん設置すれば追加費用はかからない。貝などは分解できないが、生ごみは大半が水分のため埋め続けてもかさは増えない。生ごみが分解してできた土は堆肥にもなる。さらに、松本さんがホームページで作り方を公表しており、日曜大工などで自作できるのも特徴だ。

 この日、かながわ信金には松本さん夫妻が納品。「油やカレーの残りを入れても大丈夫で、生ごみの水切りも必要ない。カビが生えたり、腐ったりしている食材でもいい」などと特色を説明した。同信金で出た生ごみをその場で投入し、松本さん夫妻が使い方をアドバイス。以前から関心を持っていた片岡祐二常務理事は、その場で自宅用のキエーロを注文した。

 平松廣司理事長は「営業店への設置に向けた検討や職員の自宅への設置を推奨していきたい。職員が中心となって定期的に海岸清掃などを行うボランティアサークルでも普及に向けお手伝いをすることで、地域の環境保全に貢献していきたい」とコメントした。

 生ごみを飛躍的に削減できるキエーロの普及には全国各地の自治体が取り組んでおり、県内をはじめ、少なくとも都内、東北、北関東、近畿の自治体が購入費の補助制度を設けている。大学でも関東学院大(横浜市金沢区)が学生寮やキャンパスの食堂などに設置して普及に力を入れている。今回、企業が取り組みを始めたことで、裾野の拡大に弾みがつきそうだ。

ごみに関するその他のニュース

社会に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

アクセスランキング