茅ケ崎市は今月から、大規模災害時に避難所で救急処置や介護などを行う専門職ボランティアの事前登録制度を始めた。市によると、看護職だけでなく介護職と福祉職の計3職種を対象にするのは県内で初めて。事前に研修を行うなどして顔の見える関係をつくり、活動のスピード化を図る狙いという。
事前登録の対象は、看護職が看護師や保健師、助産師、介護職が介護福祉士やホームヘルパーなど、福祉職が作業療法士や義肢装具士、手話通訳者など。災害時に避難所となる小中学校に身を寄せる傷病者や高齢者、障害者らの支援を想定している。
これまでは、市災害ボランティアセンターに本人が訪れ、ボランティア活動保険の加入手続きを行う必要があった。事前登録すれば、市社会福祉協議会が代理で手続きを行うため、登録者は自宅近くの避難所などですぐに活動を始められる。年1回の研修も行う予定で、避難所運営の組織体制や役割などを学ぶとともに、普段から顔の見える関係づくりに役立ててもらう。
市の担当者は「円滑に支援を行えるよう、ぜひ協力を」と登録を呼び掛けている。
対象は市内在住・在勤者。受付窓口と問い合わせは、看護職は保健福祉課、介護職は高齢福祉介護課、福祉職は障害福祉課で、いずれも電話0467(82)1111。